インタープリテーションとは

ipnetj   2018/11/24   インタープリテーションとは はコメントを受け付けていません。


インタープリテーションを訳してみると

interpretation
解説、説明、解釈、通訳、演出
日本語訳に適切な言葉がないのが現状
インタープリテーションの意味
自然・文化・歴史・産業の遺産をわかりやすく人々に伝えること。知識そのものではなく、その裏側にある「メッセージ」を伝える行為、またはその技能。
インタープリテーションの定義
(フリーマン・チルデン)
「単なる情報の提供でなく直接体験や教材を通し、事物や事象の背後にある意味や関係を明らかにすることを目的とした教育活動」
「インタープリテーションは、あらゆる事実の背後に存在するより大きな真実を解き明かすもの」「誰もが持っているちょっとした好奇心を最大限利用して、ビジターの知的・精神的な向上をうながすようなもの」
インタープリターは?
インタープリテーションをおこなう人のこと


インタープリテーションの歴史
アメリカ合衆国の国立公園は1872年にイエローストーンにはじめて設置される。
1889年からロッキー山脈でイーノス・ミルズが、インタープリターとしてガイドを始める。ガイドライン、技術や手法を体系化。
1916年に公園を管理運営するための組織である国立公園局National Park Service(N.P.S)が設置された。
国立公園局設置後、アメリカ国立公園実施法制定(1916年)、環境教育基礎システムの完成とレンジャー制度充実。
アメリカ国立公園実施法
1.原生自然環境の維持と自然や歴史的建造物の保全
2.国民が平等に利用出来るレクリエーション施設の建造と機能的な運営
3.利用者に自然と歴史への理解を深めてもらう
フリーマン・チルデン(Freeman Tilden1883―1980年)
国立公園局から依頼を受けインタープリテーションの現状を分析。原則や理念をまとめる。
現在国立公園では、自然、先住民や少数民族の文化遺産や歴史、環境教育などを取り組んでいる。
インタープリテーションは、アメリカ合衆国国立公園の長い歴史の中で体系づけられてきた
イーノルA.ミルズ(Enos A.Mills1870-1922年)
インタープリターを養成。インタープリテーションの原則、ガイドライン、技術や手法を体系化。
フリーマン・チルデン(Freeman Tilden1883―1980年)
IPの現状を分析。原則や理念をまとめる。

インタープリテーション6つの原則
1.インタープリテーションは、参加者の個性や経験と関連づけて行う必要があります。
2.インタープリテーションは、単に知識や情報を伝達することでは
ありません。
インタープリテーションは、啓発です。知識や情報の伝達が基礎ですが、啓発と伝達は同じものではありません。ただし、知識や情報の伝達を伴わないインタープリテーションはありえません。
3.インタープリテーションは、素材が、科学、歴史、建築、その他何の分野であれ、いろいろな技能を組み合わせた総合技能です。技能であるため、人に教えることができます。
4.インタープリテーションの主な目的は、教えることではなく、興味を刺激し、啓発することです。
5.インタープリテーションは、事物事象の一部ではなく、全体像を見せるようにするべきものです。相手の一部だけでなく、全人格に訴えるようにしなければなりません。
6.12歳くらいまでの子どもに対するインタープリテーションは、大人を対象にしたものを薄めて易しくするのではなく、根本的に異なったアプローチをするべきです。大きな効果をあげるためには、別のプログラムが必要です。

参照 インタープリテーション入門 自然解説技術ハンドブック
著者:キャサリーン・レニエ/マイケル・グロス/ロン・ジーマン
監訳・解説 日本環境教育フォーラム 発行:小学館 1994年