15/02/03啓発型環境教育と思考型環境教育

ipnetj   2015/02/03   15/02/03啓発型環境教育と思考型環境教育 はコメントを受け付けていません。

啓発型環境教育と思考型環境教育

私が、環境教育に関わったのは、40年ほど前の学生時代に取り組んでいた、生協活動からです。
当時はまだベオグラード憲章も出ていなかったし公害教育として合成洗剤が川を汚すから石鹸洗film14ss剤に切り替えようとか、界面活性剤は危険とか食品の添加物、合成着色剤の使用されていない食品を使うなどを広げる活動でした。
まだまだ地球環境の危機という意識はなく、人体への悪影響の排除ぐらいの意識でした。
そんな中、27年ほど前に自然環境にかかわる環境教育に触れる機会があり一気にそちらへ移行したという時期がありました。
それが今の活動の始まりでした。
たまたま私がふれた活動は、自然観察会を実施する中で、国立公園の適正利用を利用者に普及啓発するというものでした。環境省のパークボランティアとかサブレンジャー活動と当時呼ばれていました。
自然を観察することでその自然の大切さを知り、国立公園の適正利用(ごみの持ち帰り、生き物や植物の採取禁止など)を普及啓発するものです。これは今も多くの国立公園や尾瀬沼などで行われている啓発活動です。確かにこの普及啓発型は、その国立公園での利用者が、適正利用を行うという行動に結びつく意味では、環境教育の目標に到達しやすいところがありますが、地域・行動限定の環境教育となることがあります。
私は長年この影響を受け普及啓発型で行ってきました。普及啓発型は、こうしましょうと、初めから決まった行動提起をするものです。

ESDの主流は、体験、思考、行動へ

しかし子ども達に向けた系統的な環境教育、ESDなどは体験から思考、そして自発的行動へと育てる考え方が主流です。自分で考え、自分で行動するということです。
しかし学校では、なかなかそうはなっていないのが実情です。環境教育だけに専念しているわけではないからです。
私たち民間の専門団体が関わる場合でも、どうしても短期間、たとえば年間3~4回、同じクラスに行くだけでは、その役割はどうしても1回1回で完結する普及啓発型にならざるを得ないのが実情です。

民間の力を活用する仕組みが必要

学校に対する年間を通じた先生方への研修やコンサルタントなど民間のかかわりが、重要であることは環境省ESD研修でも指摘されていたところです。
民間との関係が作れる仕組み、予算の裏づけ、これは課題です。
結論や名案が今、ないのが実情ではないでしょうか。民間団体の力が生かされる仕組みがないと思います。