環境教育での子供を育てることと「良い子症候群」を考える。

ipnetj   2014/04/12   環境教育での子供を育てることと「良い子症候群」を考える。 はコメントを受け付けていません。

子供をほめて育てることと「良い子症候群」を考える。

自然体験を通じて思考力や表現力を伸ばしコミュニケーション能力を高めていくことにつながります。体験・会話を通じてほめて子供を伸ばすと言うことはその子の自尊心を持たせることにもつながります。
「ほめて伸ばす」は、子供だけでなく大人でも必要なことで、よく上司や管理職になったら部下を伸ばすためにどうしたらいいかと言うアドバイス本にも「ほめて伸ばす」はよく書かれていることです。
それとは逆に、良い子症候群と言う言葉もよく聞きます。小さい子供には「ほめて伸ばす」ことは効果があるが、思春期になると周りからほめられる自分になろうと良い子を演じ、本当の自分を見失い、うつ病などになると言うものです。だから小さい子供に対しては、ほめることは効果があるが、年齢が上がると「良い子症候群」の危険性があるのではないかと言うものです。
私の20数年の経験から「ほめて伸ばす」が子供だけと言うことは無いし、大人でも通じるものと思います。しかも良い子症候群は、その延長では無いように思います。
単なる「お褒めの言葉」「よいしょ」「ほめごろし」だとそうなるのかもしれません。しかし何が良かったのか、ほめられるところがはっきりその子の成長につながる部分だと別問題です。
自然体験して「五感で○○を探して」としたものが、「どうして○○だと感じたのか」、探し当てた訳がきちんとしていたらほめれるし、それは単なるほめ言葉ではなくどういう部分が良かったのかきちんとした理由を明らかにして伸ばせるところでもあります。
以前、学校で冬だと思うものを探そうと体験活動をしました。
子ども達は冬芽や落ち葉、ミノムシなどの虫の冬越しを見つけてくれましたが、一人、白い綿くずを見つけてきました。
でもそれではほめれません。学校の先生からはしかられたと言うエピソードがありました。
わたしたちSIPもそれをほめる理由が有りません。もしこれをほめたとしたら、単なる「よいしょ」でしかありません。その子がもしそれでほめられて気分よくなったとしたら、その気分を求めて、良い子になろうとするかもしれません。
このときSIPは、きちんと理由を聞きました。それは、白い綿くずでも「丸めると雪ダルマのようで冬を感じた」と言うのです。
これは私たちも納得したしいわゆる、冬芽のような理科的な見方だけではなく、感性と言う見方で感じ取ってくれたことでありそう思った発見こそ、すごいとほめられるところです。
明らかにほめ方が違います。大人でも通じる「ほめて伸ばす」とほめられることで「良い子症候群」に陥ることとはまったくほめ方の問題、指導者のほめ方の違いと思われます。人をほめることはすごく難しいことでもあります。
子ども達に自信を持たせること、自尊心を失いがちな最近の子供には大切な指導でもあり次世代型環境教育になくてはならないものでもあります。
単に環境問題を学んだからといって行動する人になるとは限りません。大人でも選挙で「自分が行かなくても一緒」「誰かがする」「誰がやっても変わらない」と言う考えが圧倒的多数です。
子供にとってもどんなに環境問題を分かり易く体験し伝えても、行動できる自立した人格を育てることがなければ環境教育の目標に近づけません。
スクールインタープリター養成講座は、子供育てにも力を入れています。