教育現場と教育行政・政治家の方向との乖離

ipnetj   2013/03/29   教育現場と教育行政・政治家の方向との乖離 はコメントを受け付けていません。
調べ物をしていて、教員の精神疾患で休職する教員が文科省のデータで2007年度、約5000人弱。同じ年度の新任教員の途中退職が300人、そのうち100人は精神疾患を理由にした退職とか。
夢や希望を持って難関を乗り越えて教員になったのに、1年も教壇にたたずに退職するのは、異常かもしれません。
調べているうちに東京の小学校の23歳の女性教諭が採用2ヵ月後に自殺した記事を見つけました。
朝7時に出勤し仕事が終わるのが午後9時半、家に帰っても食事後、自室で授業準備や事務仕事でソファーで朝を迎えることもあった。年頃なのに化粧することもなくなったと家族の話。
こんな状況は新任に限らず、ベテラン教員でも普通のことです。夜遅く学校の前を通っても毎日のように職員室の電気がついていることが普通にあります。
行事や会議が多い。
報告書や事務作業が増えた。
授業時数が増えた。
教材研究や授業準備の時間がとれない。
先生同士が話し合ったり相談しあう余裕がない。
親の対応や家庭訪問が恒常化している。
休憩無し。お茶を飲む、トイレに行くことすら・・・
長時間、休憩無しの労働は、明治時代の女工哀史よりも過酷。それをさせているのは、教師は聖職と言う子供を思う気持ちがあるからです。
異常といえば異常な職場。
その記事にも、以前は教員が集まって雑談しながら情報交換、相談したりアドバイスしあうテーブルが職員室にあったとか。それが撤去されてから、教師間の交流がなくなったと。
そういえば、昔冬場、まだガスストーブで暖を取っていた頃は、ストーブの周りに教師が寄って当たりながら集まれる場があったのに今はエアコンでそんな集える場もなくなったなと。
こんな状況でいい教育が出来るはずもない。
原因を教師に求めて、免許更新制だの評価システムなどと効率ばかり追求したり、知識と言う小さい意味での学力を大きく問題化したりと今の教育行政はまったく改善方向が見えていない。一流大学出の官僚や政治家には分からないことかもしれません。
生きる力を育てることを目標としている学習指導要領ではありますが、教員の生きる力に限界があるような状況では子ども達にそれは伝えられないし育てられないと思います。
はっきり言って、文科省や政治家が教育の危機をいいますが、問題の捉え方とそのアウトプットが違うと思います。

PS
その記事には、モンスターペアレントに悩んでいたことも書かれていました。「宿題が期待していたような内容でない」とか「子どもを生み育てた経験がないものに何が出来る!」と言う難癖。これも教師を追い込んだ。新任だけではない。校長先生も現職中の対応に疲れ無事退職したにもかかわらず、そのことを苦にして自殺された記事もあった。学校の頂点に立って退職したそんな先生までも追い込めているのですね。