なぜ古いものを残すのか・南フランス・サントボームエコミュゼから

ipnetj   2012/03/22   なぜ古いものを残すのか・南フランス・サントボームエコミュゼから はコメントを受け付けていません。

古いものを文化財や歴史遺産として残していく、古い町並みを再現して保存する事は、今ではよく行なわれていることです。
郷愁、懐かしさと言うものだけではない学術的な意味も有ると思います。
南フランス・プロバンス地方のサントボームエコミュゼに氷室が残されています。単に昔のものを再建して残しているのではありません。観光資源にするのが目的でもありませんでした。大きな理由は、今、氷を自然の力で作り、保存し、運搬する技術や知恵が分かっているうちに整理して、後世に伝えておかないと将来、今のように電力に頼って氷が作れない時代が来たときのために伝えていく事です。
今の私たちが未来の人類に残す遺産なのです。現地のインタープリターの話に、正直驚きました。遺産、文化財と言うものを伝え残す中味は何か、その意味は何か、そこまで考えているのはすごいなと思いました。
今のような大量のエネルギー消費社会が続くとは限らないからです。
学術的に技術や知識を残し、子ども達にはその環境教育の場とし、氷室跡を整理し残していこうとしているのです。
昔の氷室地帯として氷室を再建し観光資源にして町おこししようと言うような次元のものではありませんでした。
このようなものに、行政はお金をかけ再建する事が未来への今の人類の使命と思われている事にとても驚きがありました。

写真は、フランス・プロバンス地方サントボームエコミュゼの再建された氷室。